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札幌居酒屋店主が立ち上げたお客さんに愛される食品通販サイト「福徳便」とは?

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エレメント

WEBマーケティング、WEB制作を中心とした札幌の会社。「輝きを共に創造する」ことをビジョンに社員一同奮闘中である。

〜サービスに込められた生産者への想いを語る〜

札幌 活食・隠れ酒蔵「かけはし」北2条店・福徳便 代表 下川部 康雄

札幌 活食・隠れ酒蔵「かけはし」北2条店・福徳便 代表 下川部 康雄

札幌西高卒業後、予備校へ通うも進学せず、19歳で飲食業界の道へ。25歳の時に勤めていた居酒屋で本格的に料理と日本酒を学ぶ。35歳で自分のお店をもち、その後も札幌市内に数店舗居酒屋を構える。しかし、資金繰りに困窮しいくつかのお店を閉店。そんな中、人々の支えにより「生産者の想いを届けたい」と現在の活食・隠れ酒蔵「かけはし」をオープンすることとなった。

取材者:エレメント ライター 綿井 彩織

取材者:エレメント ライター 綿井 彩織

北海道 根室市生まれ。新しいこと好きで興味の幅が昔から広く、20代はカナダ・ドイツと海外生活を謳歌した。現在は、年間500本ブログを書くWebライターとして活躍。得意分野は、食品・健康 、さらに人の人生観について聞くのも好きで取材ライターとしても精を出す。私生活では、一児の母として子育てに奮闘中。趣味はスノーボード/川下り/読書

一児の母として子育てに奮闘するライターの私は、子供のアレルギーをきっかけに食材に気を使う生活を普段から心がけています。

そんなとき、生産者の目線に立ち、徹底して食材にこだわりぬいたものを提供する札幌の居酒屋があると聞いて、「かけはし」の代表である下川部社長にぜひともインタビューをしてみたいと思いました。

2005年にオープンした、北海道は札幌にある居酒屋「活食・隠れ酒蔵 かけはし」。

お店の宣伝せずとも、地元民から人気を集める毎日満席の隠れ居酒屋です。

実は最近、かけはしは「福徳便」という食材・加工食品の通販サイトを立ち上げました。

どうして通販サイトを始めたのか?

そこには、居酒屋「かけはし」に通ずる下川部社長の生産者に対する熱い想いがあるのでした。

(※画像は 2021年10月現在のものです) 

【福徳便 公式通販サイト】

生産者の「かけはし」となりたい!コロナでも生産者の想いを全国へ!

生産者の「かけはし」となりたい!コロナでも生産者の想いを全国へ!

ライター:札幌の居酒屋を経営からどうして通販サイトを始めようと思ったのですか?

下川部社長:「かけはし」のお店の名前の由来は、

「生産者さんの想いをお客さんに伝えるかけはしとなる」という想いが込められています。

15年前の和食店の経営失敗した時に、共に働いていた仲間と

「私たちは何の為にお店を続けたいと思っているのか?」をとことん語りあかしました。

その中で、「単に美味しいお酒やお料理を出す店ではなく、日本の食を守る生産者さんが喜ぶお店にしよう!」と明確な道筋ができ再び飲食店を再開しようと決めました。

日本が誇るべき、生産者さんとお客様をつなぐ「かけはし」として、今でもそんな想いを込めてお店はここにあります。

しかし、新型コロナウイルスの影響により、店舗の営業はしばらくお休みし、生産者さんの想いが届けられずに。

多数の飲食店が休業、閉業に追い込まれる中、生産者さんもまた、買い取り手がなく、大量の食材を抱える苦しい問題に直面していたのです。

そこで、かけはしが生産者さん応援プロジェクトとして立ち上げたのが、 

かけはし通販サイト「福徳便」です。

福徳便で生産者さんの想いを全国へ届けています。

ライター:「福徳便」にはどんな商品がありますか?

下川部社長:こだわりを持って生産している商品の中には、一般の人が手に入れることができない食材もあります。そういった物を「福徳便」の商品としてのせています。

また、いろんな生産者さんの商品をセットにして売ったりもしています。

そうすることで、いろんな生産者さん知っていただけ、その味を食していただけると考えています。

買ってくれた商品の中にはレシピもついているので、ご自宅でもお店やプロの味を再現できます!

福徳便は、「売りたいもの」を売っているのではなく、「生産者の想い」を売っている通販サイトです。

ライター:北海道のこだわりの生産者が作った食品は具体的にどんな食材ですか?

下川部社長:福徳便の一部から紹介すると、例えば、北海道 芽室町にあるオークリーフ牧場さん。

ここは「牛飼い牧場」ですが、牛も人間も同じ生き物として、全ての牛に我が子同様の愛情を注いで牛が育てられています。

食べるエサ、育つ環境にも配慮し、遺伝子組み換え、農薬を使った作物、抗生物質は一切与えていないことも特徴です。

牛にとっていいことを最優先にし育てています。

そのような環境に育った「未来めむろうし」は、火を通しても硬くなりにくく、臭みがなく、非常に食べやすい牛肉です。

ハンバーグや牛すじ煮込みにしても美味しくいただけます。

他にも、北海道といえばジンギスカンと言われるが、実は99%が海外からの輸入品。

そんな中、地元で年間100頭しか出荷されない、美唄名産の「アスパラ」を食べて育つ羊がいます。

その名も「アスパラひつじ」

輸入の羊肉と比べアミノ酸が豊富で、甘みや旨味が強く美味しい羊肉を作っている農家もあります。

他にも、北海道でオーガニックの卵や野菜を生産している生産者さんの食材を福徳便で取り扱っています。

「福徳便」が取り扱う生産者さん「折笠農場」さん

引用画像:福徳便」が取り扱う生産者さん「折笠農場」さん

普段日本酒を飲まない人もつい飲んでしまう居酒屋「かけはし」

生産者の「かけはし」となりたい!コロナでも生産者の想いを全国へ!

ライター:「福徳便以外にも、札幌で居酒屋も経営されている下川部社長。居酒屋「活食・隠れ酒蔵 かけはし」はどんなお店か教えてください。

下川部社長:先ほどもお話ししました、「かけはし」という名前は、「生産者さんの想いをお客さんに伝えるかけはしとなる」という想いが込められています。

福徳便では、生産者さんの想いを届けていましたが、お店では、生産者さんの想いを「伝えています」

例えば、しいたけ。

一般に売られているしいたけと、かけはしで食べるしいたけの味の違いに驚く人がたくさんいます。

それはなぜか。

お客さんがお店に来て、味わう体験、新しい発見をできるよう、記憶に残る様な提供の仕方の工夫をしているからです。

どうしてそのような料理を作れるかというと、やはり生産者さんの想いを知っているからこそ、一番美味しい食べ方を私たちは知っているのです。

さらに、店舗では、「お客様にピッタリな日本酒を提供します」というサービスがあります。

お客様の好みや、オーダーしている料理に合わせて、その日その時に入荷している『隠し酒』から、どのくらい飲めるか(量など)を確認し、何杯お勧めするか、どんな日本酒なのかを専門のスタッフが組み立てるというものです。

専門のスタッフは、日本酒がどのようにして作られたのか、どんなコンセプトを持っているのか、日本酒が持つ物語も教えてくれます。

↑セリ鍋に合うオススメの日本酒の説明をしています

↑セリ鍋に合うオススメの日本酒の説明をしています

このサービスがあるので、常連のお客さんは全くお酒のメニューを見ない方もいたり、

普段、日本酒を飲まない人も「かけはし」でなら飲むというお客さんもいます。

さらに、日本酒のメニューをみてもどんなお酒なのかわからない、自分の好みがわからないという人もいるので、かけはしの「その人にあった日本酒を提供する」というスタイルは日本酒に馴染みのない人にも喜ばれています。

時には、食べ方にもうるさくなってしまいますね。

お店や福徳便でも人気のオススメ商品、「食べ方にうるさい卵かけご飯」は、生産者さんから「こうやって食べて欲しい」と頼まれた作り方を細かくスタッフが教えています。

本当に生産者さんの想いを知っているからこそ、それを伝えたくてついついうるさくなってしまうのです。

そういうところも含めて「かけはし」を楽しんでくれると嬉しいですね。

生産者さんの想いを「伝える」使命を担う下川部社長。

店舗では、生産者さんの想いを、味を通して、時には言葉でお客さんに伝えている。

と熱く語ってくれました。

↑「かけはし」店舗にてインタビュー当時の下川部社長。

↑「かけはし」店舗にてインタビュー当時の下川部社長。

まとめ

北海道でこだわって作られた食材を、どこまでも美味しく食べれるよう追求し、全国へ届けようと奮闘する下川部社長。

通販サイトが道民から愛される秘訣がここにあると確信しました。

北海道の生産者さんを盛り上げる第一人者として、今後も下川部社長がみいだす商品に乞うご期待です!

私自身、「福徳便」の利用者で、オススメの商品は「ユリ根コロッケ」

油料理を家ではあまりしないので、揚げずに食べられるコロッケが魅力的で購入しました。

砂糖は一切使用していないのに甘くソースは必要ありません!美味しさのあまり、そのままペロッと完食してしまいました!

食事としてももちろんおやつとしても食べられる商品で、また食べたい一品です!

取材後記

9月下旬、コロナ禍で閉店中の店舗で取材に応じてくれた下川部社長。

マスクをする姿は一見怖そうな印象を受けるが、取材をしていくうちに生産者の想い、日本酒一つでも持っている知識が豊富で、話せば話すほど商品そして下川部社長の魅力がわかり魅了された。

一つだけ言えるのは、社長が選ぶ商品は信頼・安心できる。そう強く感じた取材でした。

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