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リーダーとして長期的な成果を生む組織をつくる秘訣とは?
国内外問わず、長期的な成功を収める企業や組織の存在はあまり多くは存在しません。
では、どのようにしたらそのような組織を作ることができるのでしょうか?
今回は、指導者や経営者として長期的な成功を収めるチーム作りの秘訣を、海外のプロサッカークラブの監督のマネジメント方法に注目して探っていきます!
チームの移動が激しい海外サッカーの監督業にありながら、長期間に渡って安定した好成績を残すことに成功した監督がいます。
元マンチェスター・ユナイテッドのアレックス・ファーガソン監督です。
彼が成功した要因は何でしょうか?今回は、そのヒントとなる4つの名言を挙げていきます。
目次
1 メンバーに規律を守らせる
うまくいっていない組織には、必ず規律を守らない人が潜んでいます。その人のせいで、周りが振り回されてしまい、組織が機能しなくなっているのです。
規律を守る組織を作るためには時として、厳しい選択を下さなくてはなりません。
ファーガソン監督はチームの重要な戦力の選手を、飲酒癖が酷いという理由で解雇したことがあります。
『気づかぬふりをするくらいなら、監督をやるべきではない』
目先の結果に満足するか、それとも規律を守ることのできる強いチームを築くための土台を作るかは、最後は組織のリーダーが決定しなければなりません。
リーダーに規律を守ろうとする強い意志がなければ、メンバーは信用してくれることなど絶対にありません。
2 若手を育てる
人を育てるのには、時間と苦労がつきものです。そこをお金でカバーし、より能力のある選手をスカウトしてくるほうが手間が省けるのも事実です。
しかし、そういったチームは短期的には成功するかもしれませんが、数年後に残るのはわずかなお金と全盛期を過ぎた選手になります。
マンチェスター・ユナイテッドには、世界トッププレイヤーにまで成長したクリスティアーノ・ロナウド選手がいました。
彼の放出で多額の移籍金を得た際も、ファーガソン監督はまだ注目されていない若い選手を3名獲得して補強を終わらせました。
『これ以上は買わないと思う』
人を育てることに情熱を注いでいたファーガソン監督のもとでは、数多くの名プレイヤーが誕生しました。
良い人材を育てて輩出しようという信念を持つリーダーの下にいる若い人たちは、自らの隠れた才能を開花させやすくなります。
そして育った人たちがチームで活躍してくれることで、より多くの利益をもたらしてくれるのです。
3 情熱を持続する
スポーツに関わらず、会社においても「勝つこと」以上に難しいのが「勝ち続けること」です。
もちろん、勝利に対して飽くなき情熱を持っていたファーガソン監督ですが、勝ち続ける組織を作るには、常に新しい変化を取り入れていかなければなりません。
ファーガソン監督にとってはそれがまさに、若手の育成でした。
それまでチームに根付かなかった若手育成の制度を整えて、ベテランに変わる若手を常にできる環境を整えました。
この制度を整えるには、長い年月とそれに耐える根気強さが求められました。
『パッと燃え尽きてしまうような成果では、満足できない』
現状の成果に満足してしまった時点で組織の成長は止まってしまいます。
組織が常にフレッシュな状態を維持するための環境をつくるという任務は、リーダーにとって重要になってきます。
日頃から、自分自身に「今の仕事に情熱を注げているか?」と問うことは、自分の仕事のフィードバックもできるのでとても効果的です。
4 人を喜ばすことために全力を尽くす
自分一人でやる仕事の成果には限界があります。
しかし、多くの人が集まって協力し合えば、できる仕事の量も質も大幅に増やすことができます。
私たちが仕事において一番の幸福を感じることができるのは、人を喜ばせることができた時ではないでしょうか?
それはどの仕事にもつながってくるはずです。
『毎週、スタジアムを埋め尽くした満員の観衆の前でプレーする。
世界中にはさらに多くのファンがいることを考えれば、自分が多くの人を幸せにするために働いている実感ができるだろう』
ファーガソン監督は選手だけでなく、スタッフにもファンを喜ばすことを考えて、努力を惜しまずに仕事することを求めました。
習慣的に、「チームの目的は何か?どんな人に、どんな貢献をしたいか?」を共有することが大事になります。
同じ価値観を共有できている組織が、人びとの記憶に残る成果を残すことができるのです。
いかがでしたか?
ファーガソン監督の名言や彼が行った組織づくりは、決してサッカーの場だけでなく、他のあらゆる分野においても役に立ちます。
この本には、ファーガソン監督の他にも、組織のリーダーとして参考になる監督の言葉が詰まっています。
自分でお気に入りの言葉を探すのもおもしろいと思いますよ!