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4年ぶりの抗うつ新薬トリンテリックスの副作用まとめ
★記事の目的
エレメントではサイト制作、コンテンツマーケティングをご依頼されているお客様の中に、精神医療を専門とする病院もいらっしゃいます。
こちらの病院では、どのようなコンテンツがユーザーにとって価値が出やすいかなどを日々学び調査をしております。今回はその一環として、抗うつ薬の副作用を調査したので早速ご紹介していきます!
2019年11月27日、抗うつ薬ボルチオキセチン臭化水素酸塩(商品名トリンテリックス錠10mg、同錠20mg)が発売されました。本薬は、9月20日に製造販売の承認後、11月19日に薬価収載されました。
適応は「うつ病・うつ状態」、用法用量は「成人、1日1回10mgを経口投与。なお、患者の状態により1日20mgを超えない範囲で適宜増減しますが、増量は1週間以上の間隔を空けること」となっています。
目次
トリンテリックスの重大な副作用
それではまずトリンテリックスを服用した際に報告されている、重大な副作用をみていきましょう。
セロトニン症候群
主に精神状態の変化、自律神経の不安定などの症状が見られる場合があります。
下記の症状が出た時は、体を冷やし、水分補給などの全身管理とともに適切な処置を行いましょう。
- 不安
- 焦燥
- 興奮
- 錯乱
- 発汗
- 下痢
- 発熱
- 高血圧
- 固縮
- 頻脈
- ミオクローヌス
痙攣
痙攣があらわれる可能性があります。痙攣症状が認められた場合は投薬を中止し、適切な処置が必要になります。
抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)
SIADHの症状は、付随して生じる低ナトリウム血症(血液中のナトリウム濃度が低くなること)の症状に関連する傾向があります。
下記の症状や異常が認められた場合には投与を中止し、水分摂取の制限等適切な処置が必要です。
高齢者、肝硬変を有する患者、SIADH、低ナトリウム血症を起こすことが知られている薬剤を投与中の患者等では特に注意しましょう。
- 低ナトリウム血症
- 低浸透圧血症
- 尿中ナトリウム排泄量の増加
- 高張尿
- 痙攣
- 意識障害等を伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)
その他の副作用(頻度別)
10%以上
- 悪心
1~10%未満
- 傾眠
- 頭痛
- めまい
- 不眠症
- 下痢
- 便秘
- 嘔吐
- そう痒
- 全身性そう痒
- 蕁麻疹
- 発疹
- 倦怠感
1%未満
- 異常な夢
- リビドー減退
- 潮紅
- 寝汗
- 勃起不全
- 射精遅延
頻度不明
- アナフィラキシー反応
- 出血(挫傷、斑状出血、鼻出血、胃腸出血、腟出血を含む)
- 血管浮腫
※海外のみで実施した臨床試験又は製造販売後で認められた事象は頻度不明とされている
おわりに
今回は、4年ぶりに発売された抗うつ薬トリンテリックスの副作用を一覧にして解説してきました。重大な副作用として「セロトニン症候群」「痙攣」「抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)」「その他の副作用」があります。
副作用には個人差があり、症状を特定するものではありませんので、担当医の指示に従い正しい処置をしましょう。
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