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そば屋に学ぶ!そばの薬味の全種類をまとめてみました
そばについての雑学や歴史、ウンチクなどをおそば屋さんに聞いてみた「そば屋に学ぶ!」シリーズ。
今回は、そばの薬味の種類について聞いてみました。歴史ある王道薬味から現代の新定番まで、薬味の種類は実に多種多様です。
あなたのお気に入りは、どの薬味でしょうか?
目次
「薬味」という名前の由来って?「薬味御三家」ってなに?
私たちの毎日の食卓にお馴染みの薬味。ねぎなどの香味野菜や唐辛子などの香辛料のことで、料理に少量加えることで、料理の味わいや彩りを豊かにしてくれます。
「薬味」という名前は、体の害となる成分を打ち消したり消化を助ける「薬」であり、料理の旨みを増してくれる「味」でもあることに由来しているそうですよ。
そばが現在のような形で定着したのは、江戸時代です。
江戸時代に薬味の御三家とも呼ばれていた定番薬味は、ねぎと七味唐辛子、大根おろし!それぞれの「味」については皆さんご存知かと思いますので、「薬」部分に注目してご紹介します。
・ねぎ
硫化アリルが食欲増進、殺菌・抗菌作用、血栓予防、体を温める効果を持っているほか、そばの持つビタミンB1の吸収をサポート
・七味唐辛子
カプサイシンとカロチンが、体を温めて消化吸収を助ける
・大根おろし
消化酵素ジアスターゼが消化をサポート、食物繊維が腸内環境を整えるほか、イソチオシアネートに殺菌・抗菌作用あり
いくらでもそばが食べられちゃう?現代の定番薬味!
薬味御三家は今でも人気の高い薬味ですが、そこに加えて現代で人気の高い薬味を紹介します。
・わさび
わさびは、冷たいそばに欠かせない薬味です。江戸時代からの「薬味御三家」に入っていてもおかしくないですよね。実は、江戸時代にはわさびは高級品で、庶民が気軽に食べられる食材ではなかったそうです。そんなわさびは、辛み成分のシニグリンがそばのビタミンB2の効果を高める効果を持っています。
・海苔
香り高い海苔は、そばの香りと相乗効果で食欲を増進させてくれる薬味です。食物繊維が豊富な点も嬉しいですね。加えて、海苔を薬味として加えることで、そばに含まれていないビタミンAや鉄分を補うことができるんです。
・とろろ
とろろは、暖かいそばとも冷たいそばともマッチする薬味です。水溶性食物繊維が豊富なので、血糖値の上昇を抑え、血中コレステロール値を下げる効果があります。
そのほかにも、二日酔いに効果的な梅干し、栄養素が豊富なオクラや卵、疲労回復効果も期待できるかつお節、体を温めてくれるしょうが、不飽和脂肪酸を含む胡麻などを、そばにマッチする薬味として教えてもらいました。
おそば屋さんによっては、卓に常備してある薬味もあれば、「とろろそば」や「月見そば」のようにメニューとして載っている薬味もありますね。
薬味の味わいはもちろん、「薬」としての部分にも着目して、より美味しく健康的にそばを頂きましょう!
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